kudoyukiコラム


「グループワークについて」

 包括的スクールカウンセリング研究会で、アメリカのスクールカウンセラーのグループワークを体験し、衝撃を受け、実際に現地で見学したいと思い、ピアサポート研究会(現在、学会)主催の、アメリカのNYのスクールカウンセリングの現状と、カナダのスクールカウンセリングの現状を見学してきました(10年以上前になるでしょうか)。子ども達が、お互いにカウンセリング(傾聴や支え合い、けんかの仲裁など)ができるスキルを、小、中、高、大で、授業として組立、提供するのが、スクールカウンセラーの仕事でした。(どちらかというと、教育の専門家のカウンセラーです。スクールサイコロジストは検査など、スクールソーシャルワーカーは児相などの外部の繋がり、プレイセラピスト、セラピスト、アートセラピスト、などもいる学校もあるようです。日本のスクールカウンセラーと違って分業制で、子どものメンタルヘルスを担うスタッフが複数います。もちろん、スクールナースもいます。)

  現地の見学後も、各種SSTの研修を受け、ピアサポートの研修会にも参加し、特に、ストレスマネメント教育は坂上頼子先生にご教授頂きました。他、サイコドラマの会も企画し、サイコドラマの技法も学びました。そして、保護者の方や、教員の研修会、中高生のワークで実践してきました。

  人との関わりに必要な、コミュニケーショントレーニング、自己の気づきのワーク、ストレスとの上手な付き合い方など、さまざまなスキルをアレンジし、みなさんに提供できます。また、みなさん自身が、普段、自分や家族、職場や仲間のために使用できるように、サポートできます。気楽にご相談、ご利用ください。

 ストレスが多く、自分や人とゆっくりゆったりつながる時間、空間の少ない現代社会。 

 少しでも自分や人とつながるのが楽しくなるようなワークを提供したいと思っています。

  

 

 



「ストレスマネジメント教育でのリラクセーション法」

「ストレス」は、「外部からの負荷に抗する内からのちから」という意味で、もともとは物理学の用語です:カナダの生理学者の「ハンス・セリエ」のストレス学説から用語が生まれました。

 ストレスは、3つに分けて考えると、ご自身の体験と合わせて、実感としてとらえられるようになります。

 1つ目は「ストレッサ―」、「外からの刺激」です。

 2つ目は「ストレス反応」。外からの刺激を受けて反応している、身体と心の変化や状態です。

 3つ目は「ストレス対処法」です。一般的には、この3つを総称して、「ストレス」と言っています。「テスト」(ストレッサ―)があると、「頭が痛くなったり、肩がこったり」(ストレス反応)がして、「ゆったりした、お気に入りの音楽を聴く」(ストレス対処法)ようにしている、とご自分のいつもの行動を振り返ってみると、なにか、工夫をして、心身の緊張をご自身でキャッチしていることに気が付くことでしょう。

 生きている間、さまざまな心理社会的ストレスがなくなることはないわけで、「ストレスをなくす」のではなく、「ストレスとうまく付き合う」ことが重要になります。

 みなさん、それぞれストレス対処法を何かお持ちだと思います。

 まだ元気のある時は、例えば、試験がある場合、それに向けて勉強し、テストに立ち向かうことができます。これも1つのストレス対処法です。

 しかし、心や体が疲れてしまったとき、あるいはそうなる前に、いくつかのリラクセーション法を知っておくことはストレス対処として有効です。 

現在、どんな方法でリラックスできますか?

 本を読んだり、散歩をしたり、お茶をしたり、音楽を聴いたり、もしかしたら、みなさん「とっておきのリラクセーション法」をお持ちかともしれません。

 いろいろなアイディアが出て、より多くの

リラックスできる方法が見つかるといいですね。

 ストレスマネジメント教育では、いくつかの簡単なリラクセーション法をお伝えできます。

 ・肩あげゆるめのセルフリラクセーション

 ・10秒呼吸法

 ・イメージ呼吸法

 ・漸進性弛緩法

 ・タッピングタッチ 

 (腕だけ散歩、セルフタッピング)

・アファメーション、など。

  ストレスマネジメントのリラクセーション法は、体得し、1度覚えると、「いつでも、タダ。

 で、どこでも」使えるようになります。もちろん練習が必要ですので、何回か練習を一緒にしましょう。 

ストレスマネジメントのリラクセーション法をすると、

 副交感神経が優位になり免疫力がアップします。穏やかな気持ちなれます。

 夜、よく眠れます。自己効力感もアップします。「がんばらないといけない」時、力が入り過ぎないで適度な緊張で「頑張り過ぎないでがんばれ」ます。災害などの大きなストレス状況においても自分自身をなだめることがでできます。

 そんな、心身の「緊張とゆるめ」を実感、体得するための「心身の健康法」です。

*1997年竹中晃二著「子どものためのストレスマネジメント教育」が出版され、同年、阪神淡路大震災の神戸で第1回ストレスマネジメント教育研究会が開催され、我が国に「ストレスマネジメント教育」が導入されました。日本で生まれた「動作法」を用いたリラクセーション法で、教師やスクールカウンセラーを対象に冨永良樹(兵庫教育大学)、山中寛(鹿児島大学)の両先生の講義を第1回の研究会で受けた、坂上頼子先生が、東京都のスクールカウンセラーとして、また、ストレスマネジメント教育の講師として広めています。私は、ストレスマネジメント教育の研修会などに参加し、坂上頼子先生、タッピング・タッチの中川一郎先生からリラクセーション法を学んでいます。

 *ストレスマネージメントは、ご自分が体験することがとても大切です。*

是非、ご体験ください。